こんにちは。
今日の葉山は小春日和でとても穏やかな日。
とても心地よい葉山です。
本日は、神奈川県の愛川町で箒の原材料であるホウキモロコシを育てるところから手がける「中津箒」さんをご紹介します。
中津箒さんは、伝統的な技術をもとに、現代の生活にも合うように作られた箒をつくられています。

中津の箒作りの歴史は柳川常右衛門という人物に始まります。
常右衛門の伝えた箒作りは中津村に広まっていきました。大正~昭和初期になると、箒作りは中津村周辺の一大産業となります。
戦後、輸入の箒の登場と西洋様式の生活スタイルに変化し、箒産業も衰退。
柳川常右衛門から6代目にあたる柳川直子さんが、箒作りを復活させて後世に伝えていこうと決意され、2003年、柳川商店の屋号であった「山上」を冠した新会社、株式会社まちづくり山上を設立、まちづくり山上では、中津に伝えられた技術で作られた箒を「中津箒」と名付け、失われかけていたホウキモロコシの栽培の復活、若手職人の育成といった事業を進めて、今では10名ほどの職人の方が在籍されています。
「中津箒」の職人の方達は、初夏にイネ科である「ホウキモロコシ」の種蒔きから始まります。
無農薬栽培で「ホウキモロコシ」を栽培。
とても成長力が強く、 梅雨をはさんで大きく育つそうです。
盛夏に2メートル近く育った大きな穂を、一本ずつ丁寧に職人の手で収穫作業。
収穫までの暑い時に、毎日毎日欠かさず雑草取りもとても大変と職人さんの声。
収穫したその稲を脱穀し、並べて天日干しします。
「中津箒」の特徴でもある、箒部分が青々している理由は、
天日干しの時に穂先にゴザやムシロかけ焼けないようにしているそうです。
天日干しを4、5回繰り返し、しっかりと乾燥させて室内で保存し、
やっと箒の制作に入る段階へ。
ホウキモロコシは穂先がしなやかでやわらかさが特徴です。
箒の穂先は素材の柔らかさを活かすために一本ずつ丁寧に揃えて使用されています。
コシがあり、折れにくいのが特徴。
繊細な穂先が細かい埃もしっかりと捉え、また床への当たりも優しいので床を傷つける心配もありません。
また中津箒では編みの素材として、昔ながらの針金に加え、天然染料を用いた綿糸を使用。
つくり手による手染めになりますので、糸の個々の風合いも特徴です。




全ての工程に、職人の手作業で施され丁寧に制作されている「中津箒」
時間をかけられて作られたこだわりの逸品。
今では国内での箒作りの衰退とともにホウキモロコシの栽培も減り、国産のホウキモロコシは一般に流通することのほとんどない稀少な作物となっております。
丁寧な手仕事から生まれた美しい箒なので、
「見せて置いておきたい」と思わせる箒。
ちょっとの埃やゴミなどは、箒の出番。
掃除機を出す手間よりも、
サッと掃いて綺麗で気持ちよい空間に。
箒のある暮らしを初めてみませんか。
gullam.life&arts.では、中津箒さんの他の作品も手に取りご覧いただくことが出来ます。
ぜひ、葉山のお近くにいらした際にはお気軽にお越しくださいませ。
お車の方は、店の前に駐車場もございます。
心よりご来店お待ちいたしております。
なお、火曜日・水曜日は定休日となります。
定休日にオンラインにてご注文された方は、商品の発送は最短で木曜日となりますのでご理解くださいませ。
何気ない「日常」を日用品を通して、少しでも「素敵」になりますように。
gullam.life&arts.はそんな想いで、
心地よい時を共に刻める
作家や職人が拘って制作された「道具」や「作品」「モノ」をご提案をさせて頂いております。
今日も素敵な1日を。
Kanako