こんにちは。
ここ数日はジメジメとした暑さでしたが、今日は曇り空ですが過ごしやすい日の葉山。
本日は、全て手島の素材(土・草木)で作陶されているてしま島苑さんの「 向付・背高泡立草 」をご紹介します。

自分達で島を何度も何度も歩き回り、土を見つけては実験を何度も重ね、たどり着いた土を、自分たちの手で乾燥・粉砕をして水を入れて粘土にして作陶に入ります。
てしま島苑さんの使う釉薬は、灰釉と呼ばれる草木の灰を主原料とする物になります。
こちらのなんとも言えない深みある深紅な朱色の色合いの釉薬は、秋頃に黄色い花をつけるスッと茎の長い草の「背高泡立草」。
島で群生した「背高泡立草」をてしま島苑さんご夫婦が自ら収穫して釉薬を作っています。
全て手作業でそれらを燃やし、土を清水に入れて
「かき回す、寝かす、沈殿したら上澄みを捨てる」
このあく抜きを何度も繰り返して、やっと出来上がります。
この作業を約3ヶ月間繰り返して釉薬を作ります。
全ての工程を、一から時間と手間を惜しみなくかけて
「はじまりの見えるものづくり」を拘って作陶されているてしま島苑さん。
どんな結果になるかは実験してみないと分からず、毎回ドキドキするそうです。
黄色い花からは想像もつかない、全く違う表情の「背高泡立草」の釉薬。
釜から焼き上がった時の感動は、今でも忘れられないほどだったようです。
その「背高泡立草」の釉薬を使ったてしま島苑さんの「向付」。
「向付」とはご飯と汁物のその向こう側に置かれる器と料理のことを「向付け」と言われます。
その名の通り、お刺身や和え物を盛り付けるのに程よい大きさ。
高台の高さもあるので、食卓ではお料理をより際立たせてくれます。
和食だけではなくどんなお料理でも合わせやすいので、
普段使いしやすくとても重宝する器です。
このお色はお料理に合わせにくいと思われがちですが、
意外にも懐深く、どんな食材やお料理でもとても合わせやすいのが嬉しい。
食卓にアクセントとなってキリッと際立たせてくれます。





gullam.life&arts.では、てしま島苑さんの他の作品もご覧頂けます。
週末はお天気があまり良くないとのことですが、
雨の葉山もしっとりとしていて情緒がございます。
ぜひ、ドライブやお散歩がてらお気軽にお立ち寄り下さい。
心よりお待ち致しております。
何気ない「日常」を日用品を通して、少しでも「素敵」になりますように。
gullam.life&arts.はそんな想いで、
心地よい時を共に刻める
作家や職人が拘って制作された「道具」や「作品」「モノ」をご提案をさせて頂いております。
今日も素敵な1日を。
kanako